時計の生波形 パソコンを使った生波形観察方法 2005/1/4 NEW
生波形観察の意義と、効果の具体例 1/8 NEW
ここでは、時計屋さんでもあまり観察することのない、時計の生波形をご紹介します。
ここで言う生波形とは、メカ時計なら刻音であり、アナログクオーツならステップモータから漏れてくる磁界の変動する波形であり、デジタルクオーツなら液晶表示部に加わる電界の変動の波形です。
ウオッチテスタではこれらの信号の立ち上がりのタイミングを捉えて歩度の測定を行っています。
これらの波形はWT-2000の音声出力端子に測定器を繋いで観察しました。日頃なじんだ時計の違った一面を見ることが出来るでしょう。
メカ時計 1種
アナログクオーツ時計 10種
デジタルクオーツ時計 2種
メカ時計
オメガ コーアクシャル
アナログクオーツ ステップモータ漏洩磁界波形
以下の波形はWT-2000の音声出力端子にパソコンを接続したものとデジタルオシロを接続したものです。
アナログクオーツではステップモータの往復で上下対象の波形になっていることが分かります。
注:各波形画像の右下の数字は、一目盛りあたりのms単位の時間。(1画像の左右幅は約10目盛り)
謝辞:各種ムーブメントをお貸し下さったヒコミズノ・ジュエリーカレッジ様にお礼申し上げます。
セイコーツインクオーツ 9722
ETA 永久カレンダー
横軸 2msec/div
ETA 自動発電
JEMIS モリオカ時計(SEIKO)
KING WEST TMI(SEIKO)
PIERRE CARDIN ミヨタ(シチズン)
ETA HAMILTON
横軸 2msec/div
横軸 5msec/div
Wilson
シチズン
Made in china
デジタルクオーツ液晶電界測定
カシオ W−46
時刻の他に複数の情報を表示するデジタルクオーツでは波形が時々刻々複雑に変化します。
歩度測定では測定開始から一定の測定時間経過後に、測定開始時と同じ波形が来ることを期待して測定をしています。複雑な波形を持つ時計では必ずしも同じ波形が来るとは限らないために、この違いが測定データのバラツキとなって現れてしまいます。
Made in china
単純な表示機能しか持たないデジタル時計は波形が単純であり、測定のバラツキは小さくなります。
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