ウオッチテスタ WT-2000 カタログダウンロード
(A4が4枚。サイトよりは情報量が少ないです)
● 高精度:信号源周波数は国家標準であるJJYに同期。 信号源を常時JJYに合わせ込みます。 ● 多機能: 歩度・振り角・片振り・振動数自動判別・始動開始電圧・ 電池電圧・電流・抵抗・ 帯磁量・温度・標準時刻・ タイムグラフ(要オプションプリンタ・ 刻音、振動音の音声出力 ● コンパクト:本体=幅200×高さ55×奥行160 重量1.3kg :マイク=幅110×高さ95×奥行64 重量0.5kg 初めて見た方は一様にその小ささに驚く本体A5サイズ。 アタッシュケースの半分に収まります。 |
・長波の標準電波JJYの高い周波数精度の信号に装置内部の信号源の周波数を
同期させます。電波時計はJJYの標準電波に変調をしたタイムコード信号を復調して
一定時間毎に校正するのにのに対し、本テスタは標準電波そのものである
40kHzまたは60kHzの搬送波の周波数を基準として常時校正しています。
このようにして、実用上誤差のない歩度の測定を可能にしています。
装置内部の信号源周波数を同期させるのに必要なJJYの信号の強度は市販の電波時計、
よりも弱く、市販の電波時計では使えない弱電界地域でも精度を維持した歩度測定が可能です。
屋外アンテナを接続すれば、日本中どこでも使用可能です。
標準電波が受信できない状態では、歩度の保証精度は 3ppm(日差0.26秒)です。
電波時計としての受信感度は市販品と同等レベルです。
測定項目
一台で腕時計の調整に必要なほとんどの測定機能を有しています。
特に、従来は組み込まれることの無かった帯磁量を測定するテスラメータ(ガウスメータ)が内蔵されています。
○メカ、クォーツ共通項目
・歩度 ・帯磁量 ・温度 ・標準時刻表示(電波時計)
○メカ時計関連 (振動数自動判定)
・振り角 ・片振り角 ・タイムグラフ(要プリンタ)
(マイクは6方向のどちらでも倒して測定することが出来ます)
○クォーツ時計関連
・消費電流 ・始動開始電圧 ・抵抗(簡易測定)
・外部出力
○音声出力(機械式の刻音はもちろん、クオーツ式のモーター音、電源電流変動、デジタルの液晶電圧変動が音で聞けます)
○プリンタ(オプション)が接続可能。
本体正面パネル
@ 電源スイッチ
A 音量調整つまみ:スピーカからの音量を調整します。
B 感度、電圧調整つまみ: 歩度、振り角、片振り測定時の感度調整と、
始動開始電圧、消費電流測定時に時計に加える電圧の調整をします。
C LED表示部:測定値を表示します。
D 液晶表示部(機能表示):測定項目と設定した条件、時刻、気温、電波受信状況等を表示します。
E 赤ランプ(JJY同期エラーランプ: SYNC ERR)
JJY信号の受信が適切でないときに点灯します。
電磁気的なノイズが入ると点灯しますが点灯の比率が30%以下であれば測定精度が問題になることはありません。
F 青ランプ(信号入力ランプ: SIGNAL IN)
アナログクォーツの磁界、デジタルクォーツの電界、メカ時計の刻音、供給電流のパルスが入ると点灯します。
本体背面パネル
G 外部アンテナ端子 :付属の外部アンテナを接続します。
H マイク接続コネクタ :マイクを接続します。
I 音声出力端子(3.5φモノラル) :外部スピーカ及び、パソコンやオシロスコープで生波形観察をするときに使用します。
J プリンタポート :オプションのプリンタを接続します。
K 電源コネクタ :電源コードを接続します。
マイク 6姿勢での測定が可能です。外装の材質は黒アルマイト仕上げのアルミ押出材。時計と接触する面はアクリルです。
L ステージ
M 刻音ピックアップ
N フォーク
O 緑ボタン(戻り)
P 赤ボタン(決定)
Q 青ボタン(進み)
R クリップコード接続端子:始動電圧、電池電圧、電流、抵抗の測定の時に付属のクリップコードを接続します。
S 帯磁検出部
アンテナの設置
・付属の室内アンテナは、ループ開口部の直角方向の電波を強く捉える性質があります。
付属の方位磁石と付属の地図を参考に、JJYの送信所の方角に合わせて下さい。
たとえば東京ですと、福島の送信所は北に位置しますから東西に開けた窓のある壁に沿わせると良いです。
電動モータや、蛍光灯はJJYの受信の妨害になるノイズを多く発生します。
アンテナの受信感度の高い方向にエアコンの室内機や扇風機が来ない位置を選んで設置して下さい。
・外部アンテナの付けられない環境では本機の背面を窓の方向か送信所の方向に向けると受信感度は良くなります。
ボタンの基本操作
・緑ボタン、青ボタンを押すと、表示されている画面の中でカーソルが移動します。
・赤ボタンを押すと、カーソルのある位置の項目を実行したり、設定したりします。
・測定中に緑ボタンと青ボタンを同時に押すと、測定を中断します。
・緑ボタンと青ボタンを同時に押すと、上位の画面に(孫画面→子画面→親画面)
移動します。この操作で手早く測定項目が変更できます。
◎クォーツ歩度温度補正目標値
温度補正のないクォーツ時計の温度特性は、通常25度C付近を頂点とする上に凸の放物線で表されます。
歩度調整の目標はこの25度Cの時に+0.XXsec/day として提示されますが、その目標が調整をしている
現在の温度ではどの程度の値になるかを表示します。
(温度測定点はマイクのステージ裏側です。)
スペック
歩度測定機能
測定間隔(ゲートタイム) 1秒〜999秒(10秒標準)
振り角測定機能
対象振動数 5 5 .5 6 8 10振動 (18000, 19800, 21600, 28800, 36000)
振動数は自動判別と手動設定が可能
|
測定範囲 |
分解能 |
誤差範囲 |
歩度 |
測定時間と時計の |
日差、月差、年差、 |
日差 0.02秒以下(10秒測定) |
振り角 |
最大340度 |
0 .1度 |
※ |
片振り角 |
0〜20度 |
0 .1度 |
※ |
消費電流 |
最大10 .23μA |
0 .01μA |
1%+0.03μA以下 |
電圧 |
0.1以下〜3.2V以上 |
0.01V |
0 .02V以下 |
コイル抵抗 |
1kΩ〜95kΩ |
1kΩ〜10kΩ 10%以下 |
|
帯磁量 |
0±400ガウス以上 |
1ガウス |
5%+2ガウス以下 |
温度 |
−20〜70℃ |
1℃ |
2℃以下 |
※ 個々の時計の中には内部雑音により誤差が大きくなるものがあること及び、
他の測定方法での検証が難しいことにより規定できない。
歩度測定範囲 (単位:±秒/日)
測定時間(秒) |
4 |
10 |
30 |
60 |
600 |
アナログ(電流含) |
324 |
129.6 |
43.2 |
21.6 |
2.16 |
デジタル |
32.4 |
12.96 |
4.32 |
2.16 |
0.216 |
メカ |
972 |
388.8 |
129.6 |
64.8 |
6.48 |
タイムグラフ
<タイムグラフの読み方>
一つの刻音が一つの打点に相当します。
・歩度が+の時計は/、−の時計は\、正確な時計は|、片振りのある時計は‖ の線を表示します。
・日差2分で45度の傾きになります。
上の例では、スタート直後は歩度はほぼ正確ですが、約20秒後に時計の姿勢を変えています。
姿勢を変えてから日差10秒程度進んでいることが分かります。
また、線が約1ミリ離れた2本になっていることから、(下表から)4ミリ秒程の片振りがあることが分かります。
各振動数での諸元は、以下のようになります。
振動数 |
紙の送り速度 (mm/分) |
有効印字幅の時間 (ミリ秒) |
片振り時間 |
自動停止時間(分) |
5 |
37.5 |
100.0 |
4.44 |
10.0 |
5.5 |
41.25 |
90.9 |
4.04 |
9.1 |
6 |
45 |
83.3 |
3.70 |
8.3 |
8 |
60 |
62.5 |
2.78 |
6.3 |
10 |
75 |
50.0 |
2.22 |
5.0 |
有効印字幅:打点の印字される幅、45mm
片振り時間:(チック〜タック)−(タック〜チック)の絶対値
注意:タイムグラフ使用中は歩度、振り角、片振りの数値表示は出来ません。
電源電圧 交流90V〜110V 消費電力 測定時 6.5W (0.075A)
画面消灯時 4W (0.05A)
外形寸法・重量 本体 幅200*高さ55*奥行き160(突起を除) 1 .3kg
マイク 幅110*高さ95*奥行き64 0.44kg
付属品
・電源コード ・外部アンテナ ・クリップコード ・ヒューズ(0.1Aタイムラグ)
・取扱説明書 ・方位磁石 ・配線フック( 8個)
保証期間 2年間
製造・販売 (有)トゥロッシュ
技術協力 富山 峻一郎